朝日新聞『聖痕11』 PTSD罹患中の性的被害児の二次被害

被害男児は
「人間から
理不尽な目に遭わされた
犬の気分で」
冷たい怒りを覚えています。
熱い怒りではなく
 ―率直な
「ぼくが綺麗だから」と
意味をつけた
冷たい怒りです。
 ―キューブラー・ロスによれば
 否認の次に怒りがきますが
 怒るのもエネルギーが要るので
 ストッパーがかかります。
被害にあって間がないので
気持ちを素直に
感じることができず
合理化しようとしたり
抑圧しようとしたり
いろいろな防衛機制が
自我の崩壊を守ります。
 ―何十年もこのままの人もいますね。
そういうところに
エネルギーが必要ななか
警察はいろいろ
客観的なことを訊いてきます。
必要だけど
これがまた辛いんですね。
 ―子どもの場合は
 取り乱し
 おまわりさんが嫌いになりますね。
被害直後から
崖の上のポニョ状態です。
 ―哲学的な場所にいます。

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