作家の
石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが
10日
午前3時14分
パーキンソン病による急性増悪のため
90歳で他界されました。
『苦海浄土』は
聞き書きの形をとった小説と書かれがちですが
心の声に耳を澄ませ
精神的な支えになりながら
近代合理主義では説明しきれない
人々の内面世界に光をあてつつ
綴ったものですから
ただの聞き書きやルポタージュではなく
苦海にある人々と家族
美しかった土地で生きた民衆の
魂の言葉であるという
評価が正しいでしょう。
精神科の
薬害被害についても
精神科を悪者にした
悪いのですが
聞き書きやルポタージュに終始しない姿勢が
被害を知らない人も多かったので
これは貴重だったのです。
求められていると思いますよ。
まずは
発達障害など流行していないという
事実確認からでしょう。