あるホスピス医は
がん患者は
他の病気の患者よりも自殺することが多く
死の恐怖のため
ホスピスで
がん患者を診察し続けていれば
いつかは
自殺する患者を目の前で診察する日が来ると
心のどこかで思ってはいたものの
現実になってみると
その衝撃は
即座に心の深くまで到達したと言い
患者の自殺は、残された人たちの心を壊すと
負の連鎖についても報告しています。
ある末期の肝臓がんの男性は
入所2週間後に
自分の肝臓めがけてナイフをつきさし
まるで手術のメスのようにきれいな線で
腹部の表面から内臓のぎりぎり外側(腹膜)だけを切り
大出血することもなく
(結果的にですが)
医者にがんを確認させたというのは
意識と無意識が不思議な状況である
【解離】心理によるものだろう。
「自分で病気を治すために、自分で腹を切った」
「もういいんや、生きていても仕方がない。
どうせ死ぬのなら、早いほうがみんなにもいいんや」と
矛盾する感情を吐き出し
興奮しているためか
腹部の痛みは感じていないようだったそうです。
リスカして
こころの痛みが置き換わり
すっとするとは聞きますが
自殺場面に遭遇した
パートナーの女性に対しては
「心のケアをしようと心に決めました」とのことですが
PTSD予防のこと
短期間だったようで
半年経っても
以前のような穏やかな明るさは回復せず
「あの病院にはもう近づきたくない」と
この病院に近づく必要はないですが
病院や医療を「回避」するようになると
困りますね。
話していることを人づてに聞いたそうです。
ベテラン看護師の女性は
その時いつものような冷静さを失い
一度に沸き起こるいろんな感情を
受け止めきれないようで
無言で下を向いて泣いていましたが
気づいてあげられなかったという罪悪感から
部屋に近づくだけで動悸がするようになり
部屋の中に入ることができなくなり
仕事もできないほどで
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)によるフラッシュバック」という
「深刻な状態」で
いったん仕事を休み
精神科の診察を受けることになりましたが
助けにならず
催眠療法を得意とするある霊能者のもとで
不思議な体験をして
「亡くなった後
部屋には多くの天使がやってきて
包帯で体中をぐるぐる巻きにした。
そして天使たちからきちんと治療とケアを受けて
今は自由な状態にある」
落ち着きを取り戻していったそうです。
よくはわかりませんが
とことんまで悩み抜いたときに
ふつふつと浮かび上がるイメージから
何か哲学的な答えをつかむことで
回復してゆくというのは
心理療法の源流であるシャーマニズムや
ユング
ジブリのお得意とする分野です。
できれば
ガン告知の段階で
こころのケア(PTSD予防)が徹底されるといいですね。
その事例研究が集まると
チベットの死者の書みたいになるんじゃないかと
チベットのPTSD予防教育
私は思います。