映画の
『深夜食堂』(2015)も
人気コミックを基にしたテレビドラマの劇場版
新宿の一角にある
こぢんまりとした食堂「めしや」が舞台
カウンセリングルームのようなところです。
誰かが置いていった骨つぼのなかに
何が入っているか
お客さんたちが
想いのままに憶測を語りますが
投影であり
(何に見えるか問うロールシャッハテストみたい)
その人の魂が成長するための秘密に関する
「物語」になっている。
表面は十人十色でも
深層では感情的につながっているから
共感を呼ぶ。
福島震災の被災者と
仲の良かった妻を亡くし
その遺体も写真も何もかもが見つからず
深く絶望していた。
ボランティアで
こころのケアにゆき
PTSD予防
執拗にストーカーされた女性が
マスターに哀しみを聞いてもらいながら
こころを整理してゆきます。
結局
中に入っていたのは砂とわかり
亡くなった男性の宝物「甲子園の砂」
被災者は
自分も同じことをしたと話しました。
「空(くう)」と砂には
密接な関係があるようです。