『累が淵』は
鬼怒川沿岸に実在する地名です。
原作は
累という女性が理不尽な死に方をしたので
成仏できず
怨霊となって
除霊されるまで
不幸が延々と連鎖する
長い長いお話です。
それで怖い鬼がたくさん出てきて
『鬼滅の刃』が必要に
累は 蜘蛛の糸でDVやいじめの被害者を絡めとる。
こういうことはよくある話なので
たとえ話でしか表現できないけど確かにある。
人気があり
『こういう
どうしようもないことってあるよね…』と集団カタルシス
歌舞伎になったり
落語になったりするなかで
本質が極められ
ユング心理学でいう【拡充法】
原理が濃厚に浮かび上がるようになりました。
落語では
江戸時代に
幽霊はいないというのが常識になったが
怖いと反応してしまう「神経」が厄介と
考えられるようになった。
「神経症(ノイローゼ)」の始まり
三遊亭円朝が
本名は
出淵治郎吉
『真景 累が淵』と改題し
「神経」と「真景」をかけて
集合的無意識の様子をイメージにした。
感官に起きるデジャヴュ
『源氏物語』にも出てくる「生霊」から
どちらも負の連鎖を教える長編
平成では『思い出のマーニー』
トラウマが負の連鎖する様子を示しました。
落語家も芸能人ですから
御多分に漏れず
家庭は恵まれなくて
長男はアル中で行方不明
師匠に邪魔されながら
今なら著作権と業務妨害で牢屋に行くかも💦
苦悩したことが芸の肥やしとなり
奇縁を呼び寄せ
布置
文学として通し狂言の大作を完成させることができたのです。
昔のことではありますが
62歳で脳髄炎で死亡したのは
ストレスフルな毎日だったからでしょうか。
お寿司屋さんで相談すると
お酒は飲めないから「みりん」だったみたいだけど
幽霊はお出ましになった。
トラブルが起きやすいのは
今も変わりませんね。