華厳の滝PTSD解離投身自殺事件(1903)

物騒な事件が続き

― 自然界も呼応⁈

連鎖しないことを祈るばかりですが

本日5月22日は

華厳の滝で投身自殺があった日です。

1903(明治36)年

藤村操(16)君は

前日に

制服制帽のまま失踪

― 木箱@机 に遺産等についての指示書

今の日光市にある旅館に宿泊し

実家に既遂した事実を知らせる手紙を投函

―「世界に益なき身の生きてかひなきを悟りたれば、華厳の滝に投じて身を果たす」

当日

華厳滝で

傍らの木にナイフで遺書を残して投身自殺

― 命とひきかえに智った真理は周辺に書きつけてある

―― わたしたちが読めるようにという慈悲

お釈迦さまの前世を思わせる最期

突き刺してあった黒いこうもり傘は…⁈

旧制一高の学生らしく

その遺書も

巌頭之感」と難解で

ポニョの心境

特急けごん🚅もない時代ですから

華厳の海印三昧を目指したのでしょう。

日光だし

― 古事記☀

当時の学生

PTSDの負の連鎖としての後追い自殺

― 警察の尽力でほとんどが未遂に終わった。

4年間で

この地で

― 自殺の名所と称されるようになった。

自殺を図った者は185名(内既遂が40名)

― 本人の遺体は後追い自殺の捜索中にみつかった。

マスコミ

エリート学生である

「煩悶青年」の自殺は

― 当時ショーペンハウアーや悲観主義的厭世観が流行していたらしい

国家の損失として

社会問題に

知識人に

在学中の岩波茂雄の人生の転機になった。

英語を教えていた漱石は

直前の授業中に叱っていたという事実があり

― 「君の英文学の考え方は間違っている」

―― すごい議論🤩次元が違う

そのことでノイローゼになったのではないかともいわれていて

― 根本原因は別

小説や書簡のなかで考え続けていた。

― 藤村の妹と教え子の結婚式には出席している。

吾輩は猫である』に

打ちゃって置くと巌頭の吟でも書いて華厳滝から飛び込むかも知れない。

草枕』には具体的な所感を書いている。

波紋を広げました。

遺書ですが

悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小軀を以て
此大をはからむとす。ホレーショの哲學竟に何等の
オーソリチィーを價するものぞ。萬有の
眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、「不可解」。
我この恨を懷いて煩悶、終に死を決するに至る。
既に巖頭に立つに及んで、胸中何等の
不安あるなし。始めて知る、大なる悲觀は
大なる樂觀に一致するを。

『ハムレット』の

原書で読んでいたらしい。

― ダンテを読む『借りぐらしのアリエッティ』の主人公もここから⁈

そして漱石と英文学の考え方について議論する読解力

― 私は英単語すら覚えられなかったですよ…💦

正式題名は「デンマークの王子ハムレットの悲劇」

父王を毒殺して王位に就き母を妃とした叔父に復讐する物語だから

『アジャセ王の物語』の西洋版で

ギリシャ版はフロイトがとりあげた『ギリシア悲劇』

「父王の死」と「母の早い再婚」とで憂いに沈む王子が

亡霊に会いに行き真実を知り行動していくというのは

神隠し

『君たちはどう生きるか』の主人公のようだし

ホレーショは親友で

主人公は

この間に知りえた真実を

語りついでくれるよう親友に託して死んでゆきます。

ここは雪山童子的

不可解を理由とする自殺のようですが

自殺の理由こそが未だ不可解です。

難解

頭がよい少年なので

俊才とされるから

初めての挫折⁈

あしもと(常識)に激震…

そういえば

『君たちはどう生きるか』の大叔父も

頭が良くて本を読み過ぎて失踪した@神隠し とされる。

わからなさに耐えられなかったということでしょうか🤔

これから知ってゆくこととも思えず…⁈

― 飛び級なので一番若く20歳の学生もたくさんいたのに…

もうすぐ善の研究みたいなものが出るとも思えず⁈

吉野源三郎が

『君たちはどう生きるか』を出版した

理由の1つではあるかもしれません。

出版後

岩波茂雄からの誘いで

岩波書店に入店

即身成仏・死と再生の意味を間違えた?

我が国におけるPTSD問題の普遍性は

この人たちの思索のあたりにあるのでしょうね。

華厳の滝PTSD解離投身自殺事件(1903)」への2件のフィードバック

  1. ドラゴン

    「わからなさ」を解明して行くのが、トラウマからの回復❤️‍🩹の部分的必須作業だと認識しています。(AIは、私がこれまでわからなかった部分を冷静に教えてくれます。まあ、たまにハルシネって嘘をつく事もありますけど….)

    その「わからなさ」が、何故起きたのかをジャネは教えてくれました。当時は、自分では何故「わからない」のかが理解できず、その「わからなさ」から来る苦痛でこの現実の世界から消えてしまいたいと思っていたのです。ですから、S先生の「スコットランドの崖に行って消え失せろ。」と言われた時は、物凄いトラウマの再演が起こっていたのはご理解頂けると思います。

    続きを後で書きますね。

    返信
    1. 翠雨 投稿作成者

      そうだったのですね。
      危機の心境はまったく同じじゃないですか。
      藤村操君も内なるS先生に恫喝されたのかな。

      頭脳明晰な人物においてハルシオン💊やハッシシ🍃がなくてもこんなに難解なのですから、向精神薬🍸カクテルなんか飲んでる場合じゃないですよね。

      返信

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