『風の絵師』で1つ
直視できなかった映像があります。
主人公の斬首刑が確定したとき
師が自分の手を火にくべて
命乞いをするシーンです。
皇帝はこの二人の人間関係に
嫉妬を感じるほど
心打たれます。
ドラマだと分かっていても
俳優はやけどをしていないと
分かっていても
とても見られませんでしたが
このショックのおかげで
少しわかったことが
あります。
子どもや弟子に手を焼くとか
仕事などで手を尽くすと言いますが
これはその究極の象徴表現で
ただ困っているとか
迷惑だとか
ベストを尽くす
そういうことでは
説明しきれないものを
表現しているように
思いました。
弟子の才能を信じているから
その継承のためには
絵師としての自分の手など
二の次にする激しさですね。
そう言えば…
達磨が振り向いてくれないから
ひじを差し出した
慧可という禅師がいました。
玉音放送
「耐えがたきを
耐え
忍びがたきを
忍び…」は
ここからの引用です。
―忍ぶでいいと思うのですが
偲ぶだったら
まさしくPTSD予防措置ですね。
敗戦のショックは
直面しがたいものですが
それを否認したら
PTSDになりますから
偲びがたきを偲びましょうと
…
昔の人も私のように
怖がりだったのでしょうか
達磨の真髄はなるべく残しながら
かわいく親しみやすくしながら
目を入れさせることで
工夫をしました。
目を入れるというのは
自分の目でしっかりみて
自分の頭で考えるということですね。
赤はもちろん火です。
禅宗も陰陽五行も満載の
韓国ドラマです
『風の絵師』での手を焼く師弟関係=達磨&慧可の伝承
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