『 過保護のカホコ 』絵を書き続けることもPTSD根本治療につながる。

カホコに対し

無骨ながら

意図せずして

治療的によい働きをしていた

はじめくんでしたが

絵を描くことと

そのためのバイトの日々です。

 

 

そんなはじめくんが

避けようとしている

トラウマの存在に

こころを開いているカホコが気づき

 

何もわからず

ただ

何かある

おかしい

もっとうまくいくはずなのに

このままではいけないという一念だけで

無防備に行動し出した結果

 

バラバラに分断されていた

いろいろなものがつながり始めました。

 

クライマックスはここでしょう。

 

 

養護施設の園長は

イマドキの守秘義務に盲従し

はじめくんの幸せを願う気持ちを抑圧していましたが

カホコの真っ直ぐな目は

騙せませんでした。

 

偶然、目に入った「絵」が

事実を端的に物語っています。

 

誰を描いたのか?

誰が描いたのか?

 

サインがなくても

歴然としています。

 

描かれた人への子供時代の作者の思いも

 

この作者に対するカホコの気持ちも

ただ幸せを願って

純粋な思いから質問していることも

ここに表現されています。

 

はじめくんを知らないと言った園長も

事実を認め

伝えたかったことを伝え

本当は

長年こころから望んでいたことが

叶いました。

 

園長のこころすら救った

カホコの

無心と行動的直観は

西田哲学的ですらあります。

 

 

誤診とクスリ漬けに惑わされていては

到達できない

 

PTSD治療の

時空を超えた壮大な秘密が

この作品にも示されているように思いました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です