林眞須美死刑囚敗訴にみる表現の自由の今

和歌山毒カレー事件で

証拠も自白もなく

状況だけで判断された

(強烈なイメージが先行)

ビジュアル系裁判

死刑が確定した

再審請求中で

大阪拘置所に収容されている。

林真須美死刑囚が

事件当時の記事などによって

隠し撮りされた写真や

自身に関する事実無根の記事との主張

名誉を傷つけられ

プライバシーを侵害されたとして

『週刊女性』を発行する

「主婦と生活社」に

1000万円の損害賠償を求めた裁判は

東京地裁

同時期に

複数の出版社を相手に裁判を起こしている。

林眞須美死刑囚の敗訴となりました。

プライバシーは侵害されているけれども

重大事件の被疑者だった立場を考えれば

「私生活上の事実や情報を公表されない利益が

公表する理由に優越するとまではいえない」ので

記事に公益性があるという判断

子どもたちに関することについても

自宅や

収容された施設の写真など

子どもの実名や

通学する学校を公表しておらず

「重大事件の被疑者の家族

とりわけ

子らの動向は

少なくとも記事が掲載された当時においては

社会の正当な関心事として

PTSD予防に必要ということかな…

報道意義があったものと考えられる」と

厳しいものでした。

当たり前のようではありますが

死刑判決が大前提の判決です。

再審請求が通るようなことでもない限り…

普通の犯罪に関する表現については

犯罪事実が明確

公益性が相当広く認められやすいというのが

現状なのでしょうね。

スラップ訴訟とは何か―裁判制度の悪用から言論の自由を守る ...

カレー事件のことは何もわからないのですが

この死刑囚に関しては

私もスラップ訴訟とは

嫌がらせとか言論封じが目的とは思えないので

感じないのでした。

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