ジブリ『かぐや姫の物語』」カテゴリーアーカイブ

PTSD克服個性化の過程『かぐや姫の物語』竹は空の象徴


竹のような
ありふれたものから
 ―放置すれば
 環境破壊につながる場合も



あらゆるものを作るのは
「空」を象徴していると
思います。
瓢箪もよく使用されますが
 ―十牛図とか
竹もそうですね。
天が
かぐや姫を預けた理由としての
翁の小さな功徳とは
日々
空の具現化を行っていたということでしょう。
如人千尺懸崖上樹
虚空で無心に
表現することは
それほど尊いことなのです。

崖の上のポニョから
ジブリ作品に流れる
原理は1つです。

『かぐや姫の物語』五蘊盛苦(ストレス)でPTSD発症の危機

かぐや姫には
トラウマがあるわけですが
 ―解離性健忘で
 幼い頃は気がついていない。


常識というストレス
 ―凡夫には違和感なし

求婚者に押しかけられても
 ―怨憎会苦

会いたい人たちに遭えないストレス
 ―愛別離苦

自分の存在が
愛する人を傷つけてしまうストレス等

五蘊受苦で
 ―ストレスだらけのこの世
過去の記憶が蘇り
個性化するか
堕落するかの
危機に見舞われます。

「貴方は誰か」と問われて始まるPTSD克服『かぐや姫の物語』


如人千尺懸崖上樹の
 ―崖の上のポニョ
公案では
崖っぷちにいる人物に対して
 ―PTSD克服の危機にある人
「貴方は誰か?」と
問いかけます。
問題は2つあります。
①その答えを考えること
 ―個性化の糸口
②答え方を選ぶこと
 ―間違えると
 死のリスク
かつては修行僧の専売特許のように
思われていましたが
今では
ポニョや
かぐや姫のような
幼児にも突きつけられている
非情な
課題です。

『かぐや姫の物語』にも崖の上のポニョ(PTSD克服個性化の過程)の公案


これは
人千尺懸崖上樹の構図でしょう。
 ―崖の上のポニョ

 ―崖の上の宗介の家まで
 駆け上る。
 『門』の宗助は
 崖上の禅寺を目指す。
 かぐや姫は天に還る。


アリエッティの場合は
 ―自然治癒力の象徴
畏れを感じていましたが

帰還兵みたいな
 ―サバイバル能力が高そう
お父さんが
導いてくれました。
かぐや姫の場合は
翁が養育します。
 ―よくぶつかり
 人間的です。
ポニョの場合は
宗介が守り通してあげました。

この公案は
PTSD治療において
普遍的です。

『かぐや姫の物語』「今は昔」PTSD克服自己実現の普遍性


今は昔
 ―陰は陽 陽は陰
 今は昔 昔は今
一即多 多即一

つまりは
集合的無意識のなかに
普遍的な
自己実現の法則があるということです。


このシーンが

釈迦誕生のシーンのモチーフであるように
仏教の華厳イメージや
陰陽五行説イメージが満載の
かぐや姫の物語です。

『かぐや姫の物語』『崖の上のポニョ』PTSD克服普遍的ヒロインモデルは1つ


月を見て
涙するかぐや姫は

『十牛図』第7図
最終試験である
公案に立ち向かっています。
 ―如人千尺懸崖上樹
 (崖の上のポニョ)
せっかく
ここまできても
この難題がクリアできねば
奈落の底に落ちてしまう
過酷さです。
心して
自分がどこから来たのか
何処へ還るべきなのか
過去の傷とともに  ←トラウマ
回想し

集合的無意識の
記憶のなかで

悟ります。
 ―自己存在についての
 集合的無意識からの
 (心身霊を含む)
 全体的判断

『かぐや姫の物語』窮すれば通じるPTSDからの個性化の過程


絶望で
失意のどん底の
 ―実はチャンス
かぐや姫は
自然にその心境を投影

不安を吐露しますが



炭焼きのおじさんは
やさしく諭します。
 ―瀕死の時に
 ユングの老賢者も現れる。

陰が兆し


陰が満ちて
本来の自分に還っていく
大チャンスです。
吉凶は
陰陽的に
輪廻するのです。
これを知らねば
PTSD治療の危機は
超えられません。

天風姤でPTSD的危機から個性化する『かぐや姫の物語』



天から風が吹くわけですが
どこに吹くのか?
地ですね。
ユング心理学では
グレートマザー(太母)
 ―太母と訳した人は
 陰陽五行説を意識していると
 思う。
かぐや姫も
貴公子たちも
大変な目に遭いながら
魂が
鍛えられます。

十牛図で
人も牛も消えるようなもので

野生児のように元気だった
かぐや姫も
一時
絶望で
瀕死の状態になります。
しかし
ここから
だんだん再生し
個性化するのです。
全て個性化の過程の
原理通りです。

PTSD克服個性化の過程『かぐや姫の物語』天風姤



5人の貴公子と1人のかぐや姫の
構図は
陰陽五行説の
五陽一陰の消長卦であり
 ―陽が極まり
 陰が兆し出す時
 夏至からだんだんと
 陽が短くなるような時

天風姤とも呼ばれ
女性はパワフルですが
そのような女性と結婚すると
男性は苦労するので
 ―貴公子たちも
 何らかのかたちで
 命が危なくなりました。
女難の相と言われたりします。
 ―男尊女卑の時代の解釈なので
 そうなる。
 本来の意味を今
 解釈し直すとよいだろう。

卦ではこう表記されます。
お話はみな
陰陽五行説の
掌の上で
 ―御釈迦さんの掌みたいなもの
繰り広げられています。