日本アニメーション界の巨匠
高畑勲監督の
初の大規模回顧展が
7月2日~10月6日
東京国立近代美術館で開催されます。
絵を描かない監督が
絵コンテを描いた人が監督をするもの
日本のアニメーションに遺したものというのが
テーマだそうです。
たくさんの歴史に遺る作品がありますが
ポスターはやはり
かぐや姫ですね。
長年の夢
かぐや姫論文完成をバックアップしてくれたのも
ジブリのかぐや姫でした。
4日の「金曜ロードSHOW!」の
平均視聴率は10・4%だったそうで
公開から35年近く経っても
大人気ですから
日本人の集合的無意識を考える上では
まだまだ重要な作品と言えるでしょう。
オウムの脱皮は
蛇やカニにみられる脱皮を思わせますが
人間も
PTSDを発症すれば
精神的に脱皮しなければ
生きた屍になる存在です。
ナウシカが
抜け殻の目の部分から
腐海を観察しているとき
頭の上の方に何か飛び
胸が高鳴ります。
飛んでいたものは
かぐや姫が
雪のなかに倒れたとき
飛んでいた飛天とよく似ていて
ドキドキするのは
オウムが暴走している予感に触発されたようですが
昔のお坊さんも
外界のちょっとした音を聞き
無意識から頓智を得ました。
デジャビュ―を感じたシーンと似ています。
この景色とは
お釈迦さまが生まれるきっかけとなった
悟りや自己実現の準備が整うのに必要な事に関する秘密
『雪山童子』のお話です。
一貫した哲学については
『かぐや姫の物語』カテゴリーに書き
論文にまとめました。
まだ高校生で
アルバイトの
見習いながら
まっすぐなこころで
ベテランになると忘れてしまう。
心理士の場合はこんなのに群がるゾンビに?
良い仕事をしています。
母子関係のこじれから
愛着障害をおこし
精神分析が指摘した
人生早期のトラウマ
中学生になるころには
注意欠陥多動性障害と診断されていましたが
トラウマからなのでPTSDの間違い。
現在まで
クスリを服用中のようです。
行動はしっかりコントロールできているので
もう服用はやめてもいいと
主治医は言いますが
本人は
おまもりのようなもので
ないのは不安だと言います。
現実では
本人が嫌がるのに
無理やり飲ませ続けることが多いんですよね。
かぐや姫から
ポニョまで
ヒロインは
自己実現モデルが常識なのに
トラウマを克服し
理不尽な現実を乗り越え
自己実現するチャンス
発達障害モデルで薬漬けの広告塔にされ
困ったことです。
適齢期を過ぎても
結婚しない男がいて
浦島太郎も40歳位で
龍宮城へ
ご飯を食べない女性がいたら
考えてもいいと言っていましたら
本当に現れます。
しかし
よく見れば
頭に大きな口があり
33個のおむすびと3匹のサバを
ぺろりと平らげています。
「きれい」は「汚い」
「何も食べない」は「何でも食べる」ですね。
ちょっとむずかしいところでは…
公認心理師に喰われないように?
空を喰う
実はお坊さんはふくよかで
食べないと満たされる原理
男性は
追いかけてきた山姥に
菖蒲の葉を投げつけて難を逃れ
災い転じて福となる。
アニメ版によると
ふくよかな女性と結婚しました。
無意識が望む女性像に
意識が抵抗して
恐ろしいビジョンと格闘しながら
影との闘い
魂が成長したのかもしれません。
菖蒲を投げつけたのが
5月3日だったとのことですが
それで33個のおむすびと3匹のサバ
端午の節句の5月でありながら
卦は
5月からだんだん陰が増えてゆくので
実は女性性が最強のときです。
かぐや姫のように
禅問答をふっかけて
やりこめられる。
菖蒲は「勝負」とも聞こえ
葉が「刃」に似ているので
武士に好まれたそうです。
どこまでもダジャレと自然治癒力
陰陽五行説のコンプレックスですね。
男性は
どうも昔から
無意識的に
呑み込まれる恐怖
女性を恐れているらしいですね☺
7月2日から
4回にわたり
NHK Eテレの番組
「100分de名著」で
「河合隼雄スペシャル」が放映されます。
象徴のつかえない発達障害が増えていると
ユング派までが
愚説を垂れ流し
認知行動療法が主流で
公認心理師が跋扈する
暗黒の時代ですが
日本の臨床心理学に
夢と希望があった時代を
思い出してもらえればと思います。
当研究所の姿勢は
今も変わりません。
1回目、2回目で
河合隼雄の出発点として
『ユング心理学入門』
3回目で
ユング心理学から
日本人のこころに迫った
河合隼雄の代表作である
『昔話と日本人の心』と
『神話と日本人の心』
一般財団法人 河合隼雄財団によれば
河合隼雄の
思想と研究の根幹をなすのは「物語」
最終回では
『ユング心理学と仏教』が
日本で心理療法を営むうちに
河合隼雄にとって鍵となってきた仏教
取り上げられます。
当研究所は
竹取物語について
河合隼雄の論説を更新し
河合隼雄は
ユング心理学を東洋思想から
書き換える必要があると唱えていた。
でないと
仏教を冒涜するような
わがまま論に堕する。
子どもたちを
生きにくくしているのは本邦ユング派
自己実現モデルとして
書き直しました。
考え方がジブリと完全一致✨
東海道新幹線の車内で
乗客をナタで襲い
3人を死傷させた容疑者(22)の実父は
本人の意思に任せて家出させてしまったこと
本人のこころのなかにある
深いものへの理解が不足していたことを
後悔していると述べました。
後悔すべきは父親だけではなく
業界全体ですから
言葉は象徴的に響きます。
子どもが家出をしたいと思う心理については
『崖の上のポニョ』が参考になりますが
ポニョは
発達障害のように見えるかもしれませんが
畏れ多くも
かぐや姫と同じ
自己実現モデルです。
教科書的には
行動化(アクティングアウト)として
心理療法の場面で
内的にじっくり取り扱われるべきものが
安直に行動に移されてしまう。
説明されているものですから
家出をしたいと聞いたなら
家出の善悪を超えて
なぜそのように考えるのか
太極に戻って
象徴的に取り扱う必要がありました。
そうすれば
本当は
家出がしたいのではなく
こういう集合的無意識から
上手に脱皮して
生まれ変わりたかったのだと
理解されたのではないでしょうか。
自殺願望の正体も同根です。
自殺もアクティングアウトです。
本当は死にたいのではなく
変わりたいのです。
その心理に接近するには…
野宿したいと言い
昨年12月に祖母の家を出て
3月に向かった
観光名所の「寝覚の床」が参考になるのではないでしょうか。
2,3週間
東屋で寝袋に入って横になっていたが
土砂崩落のため立ち入り禁止になっていたので
立ち退かされた。
寝覚の床は
水が巨岩を削ってできたもので
古い水筒にキレて
父親に見放されたように
水のイメージに敏感です。
愛知まで続いているそうですね。
ポニョの父も水の研究者
サザエさんも感動したという寝覚の床ですが
『寝覚浦嶋寺略縁起』によれば
浦島太郎は
竜宮城から帰り
日本諸国を遍歴したのち
木曽川の
風景の美しい里にたどり着いて
釣りを楽しんだりして
長年暮らしたあと
玉手箱を開けてしまって老人となり
この地から姿を消したそうです。
今までの日常が
まるで「夢」であったかのように思われ
目が覚めたかのように思われた土地=「寝覚め」にある
「床」のような岩ということで
「寝覚の床」と呼ばれるようになったわけです。
『かぐや姫の物語』でも
思い切り夢の世界に生きれば
適切な心理療法
想いが感官の中に吸い込まれて
夢のように感じられるものだと
示されていますよ。
かぐや姫の
本当の意味について書きました。
PTSDを正しく理解することは
人類を救います。
14歳のときに
ダイエットで体調を崩して入院した病院で
77日間も不当に身体を拘束された
東京都在住の女性(24)が
この病院に対して
1056万円の損害賠償を求める裁判を
東京地裁に起こすそうです。
栄養指導をすればよい段階なのに
ベッドから離れてはならないと指示され
病室の簡易トイレで
看護師の立ち会いのもとでの排泄を強要
音楽を聴くことも
外部との電話や面会も許されなかったそうです。
納得できないので
点滴を抜くと
「治療を拒絶した」などの理由で
帯のような太いひもで
両手両足と肩をベッドに縛り付けられ
鼻からは胃へチューブが
尿道にはカテーテルが入れられ
おむつをされ
入浴もできなくされたそうです。
すべての拘束が解除されたのは77日目で
その2ヶ月後にやっと退院できましたが
PTSD発症リスクを負っていますから
退院後は
頭痛やめまい
不眠の症状が出たほか
拘束される夢を見て跳び起きたり
フラッシュバックから逃れるために
カッターで腕を自傷したりするなど
精神状態が著しく悪化
別の病院でうつ病と診断され
よくある誤診
高校は1年生の5月で中退
結婚してからは安定してきているというものの
向精神薬が手放せない状態だそうです。
処方薬依存症ですね。
摂食障害には
深層心理的な理由があるのですから
竹(消化管)をめぐる
翁(世代間)との関係の問題の象徴
かぐや姫がよくテーマになるのは
自己実現モデルだから
拒食=断食で自己治癒力が作動しているから
正しく見守る必要がある。
正しく治療なされなくてはなりません。
こういうことを知らない治療者が行うと
「非人道的な扱いで
肉体的・精神的な苦痛を受け
人生を壊された。
私のような被害者を出してほしくない」と
訴えられることになるわけです。