「夜汽車で
空を見ていると
宇宙を飛んでいる
気分になる。
退屈だけど
気持ちは高ぶって
眠れない。
そこで
空想したんです。
向かいに
絶世の美女が黙って座っている
と」
18歳で上京する
夜汽車のなかで
見た幻影が
長い長い時を経て
形になったのが
メーテルだそうです。
自分探しの
旅という
目に見えない
通過儀礼の
不安や畏れ
を見守るのは
日本では
メーテルのような
イメージ
なんでしょうね。
内なるアニマ
の元型ですが
聖母マリアとは
ちょっと
違い
「落ち着いた大人」
といった感じですが
虚勢を張りながら
真の勇気を持たぬ者
傲慢な者
生命を軽んじる者には
怒りを表し
時には
激情にかられる
描写もあります。
宇宙を1つに
しようとする人なら
みな知っている
有名人だそうで
ならば
それは
観音菩薩の
イメージを
現代風に
アレンジしたものでしょう
と私は
思います。
仏教は
日本人のこころに
まだまだしっかり
根づいていて
大事なときには
無意識にある
イメージが
その人を救ってくれます。
観音さまは
姿を変えるのを
特徴としています。
(お寺の仏像そのまま
出てきたら
怖いですから
その人が好きな
安心できるイメージで
感じられるのです)
PTSDも
メーテルのような
慈悲の
護りのなか
克服されるのでしょう。
ただ優しいだけではなく
ただ美しいだけではなく
強さも必要なんですね。
命を軽んじる
傲慢な誤診や
現状を直視する
勇気を持たない
専門家たちは
そのうち
メーテルに
イヤリングを
投げつけられる
ことでしょう。
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