凶悪犯罪者といっても
すべてはPTSD解離犯罪で
PTSDと呼ぶからには
原因があり
予防も可能とわかってきました。
そんなことを
みんながなんとなく理解できかけた時に
登場したというのが
この映画の位置づけです。
主人公が
自分を「ジョーカー」と紹介してほしいと
アイデンティティはジョーカー
仮面の告白をし始めたところから
謎解きが始まります。
いつも笑顔で
みんなを楽しませるようにという
母親の言いつけを守っているうちに
大道芸人になりますが
笑い上戸になってしまい
笑いのお面が外れない💦
症状は自己表現です。
意味がわかれば
次の段階に入ります。
自分が児童虐待の被害者で
母親も加担していたこと
母には妄想性障害があることを知った頃から
現実を否認すると
妄想が出るしくみ
人生が暗転します。
少し親切にしてくれただけの女性に
ストーカーするようになり
いつのまにか
母親と同じ妄想癖があって
現実を誤認していると気づくようになった頃には
症状はさらに悪化しており
母親の殺害を含め
人生の歯車は
もう修正不可能と言わんばかりに
暴走しました。
時空が簡単に飛び
この話すら彼の妄想かもしれない
とりとめのない話ですが
なので
心理療法では
事実はいちいち確認しないのです。
その一方では
やはり
こんな大事件とは無関係であるかのような
精神病院での
大量処方と
判で押したような無意味な面談がありました。
仕事はどうかとか
ネガティブになっていないかとかしか
聞かない
病院での精神療法
「本当の悪は笑顔の中にある」
仮面に気づき
この映画の続きを見るのが
心理療法になるわけで
その覚悟が問われているのでしょう。
集団ヒステリーを煽った主人公のように
もうみんなでジョーカーになりますかと…。