フランス領アルザス地方に住む
学校嫌いの少年フランツが
いつものように
学校に遅刻すると
担任の先生の最終講義で
正装した
村の偉い人たちが集まっていました。
フランスが戦争に負けたので
先生は
もう
フランス語の授業ができなくなったのでした。
少年は
それを知っただけで
今までのことを深く恥じ入り
(本当は何もかもわかっていて甘えていたのです)
先生は
「フランス語は世界でいちばん美しく
一番明晰な言葉です。
そして
ある民族が奴隸となっても
その国語を保っている限り
牢獄の鍵を握っているようなものなのです」と語りました。
跋扈する資格が
臨床心理士でも
公認心理師でも
(私はどちらも大嫌い)
臨床心理学の精神を保つ限り
この学問は
どこかで生き延びることができるのでしょう。
誰でもできる
認知行動療法を中心に据えたのは
臨床心理学の
終わりの始まりでした。