中学生の男の子
普通学級にいるが
勉強にはついていけない。
それでも
おとなしく授業を受けているのは
暴力教師の支配下にある学校特有の
緊張感漂う教室の雰囲気の
影響を受けてのことだろう。
ある日
顔を腫らし、青あざをつくって
登校した。
空手を習い始めたそうだ。
インチキ空手道場で
サンドバックがわりにされたのは
明らかだが
彼はやめないと言っている。
強くなりたいから。
彼の父親は酒乱で
DV家庭
夜中にパジャマのまま
逃げることは
普通になっている。
学校にも暴力教師
母も他の教師も
暴力を黙認している。
彼は強くなるしかないのだと
自覚したのだろう。
しかし
その自覚はまだ
最終結果ではないよと
気づいてもらわねばならない。
過酷な環境で
必死の思いで
生きようとし
必死の思いで決意した
その決意に対し
さらに進めと言わねばならない。
【百尺竿頭一歩進めよ】
禅の公案はお飾りではない。
このような形で
普通に生きている。
発達障害と言われるような子こそ
ガンジーみたいな【非暴力】の哲学に
全身全霊で取り組む必要に迫られているのが
この国の現実である。
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