月別アーカイブ: 2010年2月

中国の春節 花火と爆竹で盛大に祝う

中国は14日、
日本の正月にあたる春節を迎えました。
北京では、
新年を祝う花火が夜空を彩り、
無数の爆竹の音が街中に響き渡りました。

北京の古い街並みの中にある湖を囲むようにしてできた飲食店街には、
新年を祝おうと大勢の若者らが集まりました。
昔からの住民も子供らと一緒に新年を花火で迎えます。

午前0時、
春節を迎えると、
夜空を花火が埋め尽くしました。
中国は火薬の量の規制が緩く、
大掛かりな仕掛け花火も普通に買うことができます。
人々は、厄払いと新しい年の幸運を願い、
爆竹を盛大に鳴らし、
花火を派手に打ち上げます。

しかし…
去年の春節期間中に中国全土で、
爆竹と花火による事故が1681件、
火災が1万5639件発生し、
死者は60人にも上りました。
 
それでも人々は
今年も、
躍進する中国のパワーそのままに、
無数の爆竹と花火で盛大に春節を祝います。

日本でも
中華街はにぎやかだったようです。

三宮センター街にも
龍龍(ロンロン)が登場しました。

PTSD研究家翠雨の日記

春の行事は
【火】のイメージ一色ですね。

陰陽五行説の
【火剋金】の法則です。

かたくかたく凝り固まったものを
いじめて(剋)
生き生きした春を満喫しようとします。
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中川昭一氏

ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』は
平成の日本を予言したような作品です。
ヘッセの視線で
自殺予防を考える必要があります。
『車輪の下』の主人公ハンスは
年間3万人の自殺者の【象徴】です。
自殺法に流行があり(ヒステリー症状)
2010年2月現在は車輪の下ですが、
ハンスは溺死です。
飛び込もうと思って
飛び込んだのではありません。
アルコールによるものでした。
アルコールが好きだったのではありません。
自暴自棄になって呑んだのです。
自暴自棄になったのは
絶えられないショックのためでした。
要するに
【PTSD】によって殺されたのです。
死のうと思って死んだのではありません。
ここが大事なところです。
昨年10月4日に死去した中川昭一氏ですが
行政解剖の結果、
循環器系に複数の異常があったことが
捜査関係者への取材で分かっています。
また弔問客によると、
遺族側は死因を「急性心筋梗塞(こうそく)」と
説明しているそうです。
しかし
中川氏の死を発見した妻は
4日朝、
ベッドの上でうつぶせになり、
ベッドには嘔吐(おうと)した形跡があったと言います。
中川氏はその頃
睡眠薬を服用していたそうで
室内の机には
病院から処方された睡眠薬とみられる錠剤が
置いてあり
行政解剖の結果
アルコールの成分も検出されています。
依存症であったことは
酩酊会見により
国際的に知られた事実です。
依存症になるには
それなりの理由が必要です。
少なくとも(実際はわかりませんが)
お父様の自死は考慮すべき原因でしょう。
つまりPTSDが
中川氏をアルコール依存症にし
死に追いやったのです。
希死念慮はなかったと思います。
これが【PTSD】による自殺の実態です。
自殺と呼べるかどうかわからないようなものです。
ハンスと同じです。

『車輪の下』

ヘッセの『車輪の下』のあらすじは…
天才的な才能を持ち育ったハンスという少年は
エリート養成学校である神学校に
2位の成績で合格します。
町中の人々から将来を嘱望されましたが、
神学校の仲間と触れ合ううちに
勉学一筋に生きてきた
自らの生き方に疑問を感じはじめました。
周囲の期待に応えるために
自らの欲望を押し殺してきた果てに
ハンスの細い心身は疲弊してしまいます。
勉強に対するやる気を失い、
ついには神学校を退学しました。
その後
機械工となって
出直そうとしますが
挫折感と
昔ともに学んだ同級生への劣等感から
自暴自棄となり、
慣れない酒に酔って川に落ち溺死しました。
年間3万人の自殺者の
こころのうちを言い当てたような
凄い作品だと
恐ろしくなりました。
①能力がなくて適応できないのではない 【適応障碍の内実】
②哲学的問題を抱えたのが発症の根本原因 【能力が低いのではない】
③何かを【否認】している
④無気力=【解離】の背景としての①~③
⑤挫折感・劣等感という心理的原因→アルコール依存→死 【PTSDによる結果的自殺の内実】
⑥【車輪の下】とはなんという比喩でしょう。
 JRのダイヤは
 現在
 乱れに乱れています。
 職員さんたちに元気がないのは
 当たり前でしょう…
【PTSD】について
みんなで学ばなければなりません。

准教授が銃乱射なぜ?アメリカの大学の光と影

読売新聞からです。
PTSD研究家翠雨の日記
米アラバマ州ハンツビルで警察に逮捕されたビショップ容疑者(右から2人目)=12日、AP 【ワシントン=山田哲朗】米南部アラバマ州のアラバマ大学ハンツビル校で12日に起きた女性科学者による発砲事件をきっかけに、米国で研究者にかかる心理的重圧が議論を呼んでいる。
 同大の生物科学部准教授エイミー・ビショップ容疑者(45)は同日午後、学部の教職員会議で同僚に拳銃を発砲。教授ら教員3人が死亡、ほかの教職員3人が負傷した。
 警察で動機を調べているが、米メディアはビショップ容疑者が昨年から「テニュア(終身在職権)」の審査を受けており、事件の直前に却下が決まっていたことに焦点を当てている。
 米国では、テニュアは若手研究者が目指す大きな目標だ。5~6年のうちに研究成果を上げ、教授会の審査を通ることで、「テニュア」を獲得できる。連邦教育省の統計(2005~06年)によると、大学教員のうちテニュアを所持するのは半数にとどまる。
 テニュアがないと、任期付きの雇用契約など不安定な地位に追い込まれ、肩書も准教授止まりが普通。ビショップ容疑者も2003年にハーバード大からアラバマ大に移り、今学期限りで雇用契約の打ち切りを迫られていた。報道によると、最近は「テニュアの審査が公平でない」と周囲に不安を漏らしていた。
 米紙ニューヨーク・タイムズのウェブサイトでは事件後、「パブリッシュ・オア・ペリッシュ(論文を書かなければ消え去るのみ)という文句が、どれほど人間の心理をゆがめるか」「大学当局がパートタイム依存を強め、少ないテニュアの口への競争が激化している」「テニュアの審査をもっと透明に」など、テニュアに関する読者投稿が相次いだ。
(2010年2月15日06時42分 読売新聞)

死活問題とか
よく言いますが…
PTSDを起こしやすい
1つの要因ですね。
競争は必要ですが
競争が行き過ぎたとき
本来競争すべきでないところで
力が働きはじめて
理不尽なことや非合理なことが起きやすいのだと
思います。
すぐ結果を出そうと焦って
直接的即座的な行動に出てしまう。
とても【象徴的】な事件だと
つくづく思います。
いつかの学会で
私の発表への怒りがコントロールできず
指定討論者なのに
終了時間を待てずに
出て行った精神科医が
なんだか
かわいく思えてきましたニコニコ

貧困とメンタル問題


着物な毎日をめざす 事務局長ブログさんからの引用です。

≪ 仲間3人つくって動き出せば必ず変わる≫
2010.02.14 *Sun
姫ちゃんの夢・・・・・すべての子どもが幸せな子ども時代を過ごせるように
12日夜のNHKにっぽん紀行「学費はいらん引退教師の人情教室」を見た。

門真で退職した教師たちが
毎週土曜日にひらいている自主無料学習塾(?)「門真っ子」の様子。

ここに来ている子どもの一人が小学生の女の子・姫ちゃん。

母子家庭でお兄ちゃんと妹がいる。
お母さんはダブルワークの過労と将来の見えない不安でメンタルに。
姫ちゃんは大好きなお母さんが心配で
学校にも「門真っ子」にも行けなくなりつつある。

姫ちゃんはケーキ屋さんになるのが夢だったけど、
その夢に「バイバイした」って言う。

母親を心配するけなげさと
こんな幼いうちから未来に夢がもてなくなってる現実に
心が痛くなった。

「貧困」のなかのこどもの姿・・・。
門真にも
大阪にも、
そして日本中に、
姫ちゃんがいっぱいいる。

子どもたちに幸せな子ども時代を。

私はそのための仕事をする。
いまよりももっともっと頑張る。

そう決意した夜だった。

注:赤字は私が入れたものです。
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アラバマ大学銃乱射容疑者は遺伝学者

米アラバマ大学で
12日
生物学教授である容疑者が
終身教授の地位を認定されなかったことで、
午後に開かれた生物学会の会議に出席し
銃を乱射した事件ですが…

地元紙のハンツビル・タイムズ(Huntsville Times)によると
容疑者の夫は細胞培養システムを開発し、
容疑者は名門ハーバード大学卒の遺伝学者として知られていた
とのことです。

現在
日本では
【トラウマ】による
心因中の心因である
こころの病【PTSD】について

教科書を捻じ曲げ
詭弁を使ってでも
【うつ病】【発達障碍】【認知症】
として治療し、
あるいは放置し
また(不治だと思わせて)あきらめさせた結果

年間3万以上の自死が12年も続いている。

容疑者が遺伝学者とは
なんとも
【象徴的】な話である。
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自死に寄り添う

年間3万人を超える自死について
語り合うフォーラムが
5日
京都の西本願寺で開かれた。

前原国土交通相がビデオ出演し
電話相談などで自死防止に取り組む活動などの報告があった。

前原さんは
父親を自死で亡くしている。
「公の前で話すのは初めて」としながら
「中学二年生のとき
父親が自殺した」
と語り始めた。

学校で先生から伝えられたときのショック
母を責めたこと
それを申し訳なく思っていること
そういったことは
これだけの時間が経たないと
話せないことだったとも
語っている。

人の死は
たとえ老衰によるものであっても
悲しいのに
自死によるものであるとき
周囲のショックは大きい。

罪悪感を感じやすい。

年間3万人の命が消え、
その数倍の人が罪悪感に打ちひしがれ
そのなかの何割かの人たちは
【PTSD】に罹患していることになる。

前原さんの言葉にあるように
なかなか話せないものだから
知られることもなく
さまざまな誤解も生み、
悲しみが複雑に複雑になって
耐え難いものになっている場合も
少なくないのではないか。
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アラバマ州立大学乱射事件と【テニュア】

アラバマ州立大学で
神経科学の教授が
教授会中に銃を乱射し、
3人が死亡、3人が重症を負った事件は
世界を震撼させましたが…

朝日新聞昨日夕刊によれば
米国の大学では
「テニュア」と呼ばれる終身在職権があり
それは特に優れた業績をあげた教授に与えられる
という。

テニュアを得ると
本人の意に反しての退職を強いることができないし
給与や講座維持で優遇されるという。
しかし
当然ながら
審査は厳しく
競争率も年々UPしているという。

テニュア取得のメリットのなかで
意に反する退職強要の恐れゼロ
というのをみて
ああこれだ!と思った。

世の中には理不尽なこと不条理なことが多いが、
学問や臨床の世界も同じで

信じたことを純粋に貫き通すのは
至難の業である。
(だから『崖の上のポニョ』がうまれたのです)

間違った診断名に基づき
間違った治療法をし
できたらPTSDを不適応や学習障害あるいは
不治の病のウツとして
認知症として
また
怠け者や仮病と考える世間に迎合しながら
仕事をすると
認められやすい。

この教授は案外
純粋に学問をしていたのではないか?
ふとそんな風に感じた。

そうではなかったかもしれないし
何より
犯罪はいけない。

しかし
犯罪心理の追求は
今後の抑止力として
重要である。

もはや【異常者による異常な事件】として
片付けて済まされる時代ではない。
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腰パンに抗議殺到?!

 PTSD研究家翠雨の日記

バンクーバー冬季五輪は
12日(日本時間13日未明)開幕したようですね。

日本選手団の入村式は
10日、
バンクーバーの選手村で行われ、
選手として冬・夏合わせて7度五輪に出場した橋本聖子団長(45)や
スノーボード・ハーフパイプ(HP)の選手ら30人が出席しましたが…

この入村式において
HP男子代表の国母和宏(21)=東海大=が
腰パンだった(服装の乱れがあった)として、
全日本スキー連盟の判断で出席を自粛させました。
これは異例の措置です。

腰パン流行ってますね。
よく見かけます。

オリンピックではやめたほうがいいとは思うけど
なぜ流行るかということには
とても興味があります。

ファッションとか文化っていうのは
世相を現すわけでしょう。

なんであんなにゆるゆるに履くのか。
足が短く見えるではないか…。

『レインマン』の映画を思い出しました。

自閉症の主人公のズボンは
おへそよりかなり上で
とまっていました。

アスペルガーだ、ADHDだ自閉症スペクトラムだと
不適応扱いして
【解離】を認めない世相に対する
無意識のアンチテーゼ?

…そんな気がしました。

競技はがんばってほしいですね。
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認知症あつかいするなんて失礼な!

今夜9時25分からの関西TV
『エチカの鏡』は
認知症テストで泉ピン子絶句
なぜ急増若年性認知症
なりやすい人マル秘共通点介護する妻

認知症を取り上げるらしい。

うつ病・発達障碍・適応障碍等の急増(誤診)の延長に
認知症をつけ加えようとしているような…。

認知症じゃないんじゃないかな…。

教科書的なうつ病の概念と真逆の症状を呈していても
【新型】うつ病としたように
認知症には
【若年性】をつけてごまかす。

医学部出た人に
命名してもらうと
印籠みたいになるから怖い。

看板だけですか?
ジャロに通報しなければいけませんね。

かつて
統合失調症は
【早発性痴呆】と呼ばれた。

心因性を認めない(【否認】)つもりが
多発するベトナム帰還兵のこころの病を救済するために
やはりPTSDを認めるしかなくなったり

ゲイの人たちのデモ行進で
性同一性障碍を削除したり…
「障碍じゃない!」と立ち上がったのです。
他の疾患もみならうべきでしょう!

案外科学的ではないんですね。
診断のなんといい加減なこと…

タイトルに戻って…
(そういう意味での)認知症になりやすい人は
①トラウマがあり
②否認している
 あるいはされている

でしょう。

介護する妻に多いのは
それだけ過酷でショックを受けやすいからでしょう。

やはり【解離】でしょう。
病的な物忘れは【解離性健忘】でしょう。

介護でショックを受け
認知症扱いされ
…気の毒で仕方がないです。

それを【二次被害】と呼びます。
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