月別アーカイブ: 2010年8月

『チャングム』第二十三話  自分から曲げないこと  

チャングムが
弱気になった先生をいさめます。

「私は8歳のとき
両親をなくし

それから一人で
生きてきました」

「自ら志を曲げるような
師は嫌いです」

「自ら志を捨てるような
師は嫌いです」

トラウマティックな
体験をした
チャングムですが

臨終の時の
母親の言葉を
しっかり胸に刻んで
お守りにしてたようです。

宮中の最高の書物に
自分の無念を    ←無実の罪で追われ
綴ってほしいという  歴史に思いを綴れなかった

母の意思を継ぐのも
継がないのも
チャングムの自由だが

もし継ぐなら
泣いてばかりいてもだめ
すぐあきらめてもだめと
言われていたのです。

人生は
うまくいかないこともあるけど
曲げられることや
捨てさせられることが
問題なのではなくて

自分から
曲げないこと
捨てないこと

それが大事なんだと思いました。
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『チャングム』第二十三話  無意識に残存する横領癖

組織ぐるみの
横領が発覚しました。

宮中の料理のために
購入された食材は
余った場合
返納すべきなのですが

みなで分け合っていたのです。

慣行となっていて
「悪いことだとは思わなくて…」と
みな口々に言います。

表情や態度には
『どうしよう』と
にじみ出ていますが…

報告を受けた役人は
「給料をもらっててか!」と
怒ります。

   …

時代とともに
横領とみなされる基準も厳しくなり
(本来的になり?)

日本の公務員も
だいぶ厳しい目で見られるように
なりました。

でもまだ旧人類タイプの方も
おられ

続々逮捕されています。

聞いた人が驚きながら
(そんなことしそうにない
 人ばかりがしますから)

言うのは
「お給料もらってるでしょう?!」

人間のすることは
あまり変わってないです。

こころにショックを受けて
急激な
退行をしなければ
犯罪者になることは
ないので

ショックを受けたときに
どうするかが
運命の分かれ道でしょうね。
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死のコンプレックスに被爆した千葉景子法相

3つ前の記事の
YOU TUBEで
『なんか異様だなぁ』って
感じを
受けたのですが
 ―映像だと髪とか表情に
  にじみ出てます。

$PTSD研究家翠雨の日記

7月に
2人の死刑確定者の死刑執行について
命令書にサインし
執行を見守ってたんですね。

言葉では言い表せない
コンプレックスに
被爆した人間の姿だと
思います。

コンプレックスの前には
知性も
男女差も
体格も
宗教も
関係ありません。

死刑廃止論者として知られるそうですが

やはり
人間が殺されることに
加担し見聞するということは
トラウマティックなこと
なのだと
改めて思いました。
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死刑執行の場の宗教性とこころのケア

一般には無機質なイメージの
先入観がありますが

視察者の報告には
宗教感が漂います。

法務省の職員から

「刑場は死者の魂のいる場所。
無言でお願いします」と

事前に指示があり

拘置所の職員に合わせて
合掌しながら各部屋に入ると

香のにおいが漂っています。

教戒室で
死刑囚は
遺言がないか聞かれ
読経やお祈りを受けてから
正式に死刑執行の告知を
受けるそうです。

殺害される人間の魂のトラウマを
思った場合に
自然に出てきたのが
このかたちです。

ここには
こころのケアにおいて
侵すことができない
基本があると思います。

心理療法の基本は
「死と再生」ですから。

生きたまま生まれ変わる
人に対しても
同様の手厚い保護が
本当は必要なのです。

そして
それが理解されるなら
死刑執行される人も
激減するのです。
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2歳長女を頭がい骨折させた母親の精神安定剤とは?

昨日
長女(2)を殴り
頭がい骨を折ったとして
大阪市生野区に住む
無職の母親(24)が
傷害の疑いで逮捕されました。

長女は全治約1か月の重傷です。

母親は犯行当日
病院で処方された
精神安定剤と酒を
一緒に飲んでいて

「娘が泣きやまないので殴ったが
酒を飲んでいたので全く覚えていない」と
話しています。

子どもを殴ることは
いけませんが
情状酌量の余地あるでしょう。

精神安定剤
なんで効かないんでしょうか?

精神安定剤飲むお母さんの
子育ては
保健所や児童相談所で
見守るべきケースでしょう。

混乱して
お酒まで飲ませてしまうとは

システムが
破綻しています。
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死刑制度廃止を望む臨床心理学的理由

元刑務官が言ってます。
「いいとこ取りの
いいとこ見せじゃなくて
見たくないところも
同じ目線で
みてほしい」

死刑執行された人が
言い遺してます。
「死んだ方が楽だから    ←死より怖いトラウマ
そうしてくれていいけど
反省はいらないから
死ねと言われているみたいで…」

冤罪の免田さんは
極度の緊張と弛緩のなかに  ←PTSDのもと
置かれ
80人の死刑囚を
見送りました。

国民は
凶悪犯罪があると
反省を求める。
 ―極度のPTSD的混乱で
  廃人のように見える    ←実は廃人ではなく
  麻原にも反省を求める。  ←(無意識的には)可能だと覚ってる?

精神分析的には
日本人には
アジャセアジャセコンプレックスがあるから
きちんと傾聴すれば
深い反省と癒しが起こるように
なっている。

しかし
死刑制度があると

(死の恐怖で)
こころの整理がつかず    
死の恐怖に負けて
発狂してしまう人が
少なくないのではないだろうか。

自業自得では片付けられない  ←業=無意識の記憶
この世の地獄のなかで
死刑囚は
闘わされているように思う。

跡地に菩薩像を置くのでは
遅すぎる。

拘置所に
少年刑務所に
菩薩のこころをもった
人を派遣してほしい。
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一イスラム教徒を切りつけた解離犯罪


ラマダンもあるような
敬虔で真面目な宗教です。
彼らは寛容ですから
押し付けはしませんが
カソリックは堅苦しいからって
プロテスタント作ったりしないんです。
(断食のないムスリム)
葬式仏教なんて
(葬式のためのムスリム)
もってのほかでしょう。
明治のころに
「自分は
こころが強いから
無宗教」って豪語して
海外で馬鹿にされ
誰にも相手にされなかった
日本人がいました。
PTSD問題は非暴力問題であり
(自己実現は
集合的無意識との
知的闘いですから)
宗教問題に直結しています。
アメリカという大国で
残念なことです。
犯人は
こころのなかで
内省すべきことの答えを
安易に
行動に移しています。
こういうのも
【アクティング・アウト】という名の
解離です。

錯誤としての水中毒はポニョなりそびれ症候群

魚のポニョが
人間になりたいと望むと
海は大荒れになり
(無意識)
街は水没しました。
人がPTSDになり
その克服の過程で自己実現するとき
(昇華)
心は大嵐になります。
しかし
その波の上を走りぬけ
PTSD研究家翠雨の日記
新しい現実と繋がる勇気が
必要です。
  ―監督は
  「波の上は走れるんだ」って
  思ってもらったら
  大成功!って言ってました。
【如人千尺懸崖上樹】
ポニョ    崖の上の
千尺は
ちょうど
サハラの大峡谷ができるくらいの
歴史的時間に相当します。
現実に生きている人間ですが
魂は気が遠くなるような
歴史の上にぶら下げられて  ←ニーチェも指摘
いるのです。
ユングのいう
集合的無意識の深部にある
動物の祖先のレヴェルにまで ←古代魚が出てきます
創造的退行し
再生しなければ
小手先の認知療法では
救われないのです。
精神科の水中毒の原因は
本当のところは
よくわからないそうです。
象徴として
こころを水没させようとしているのでは
ないかと想像します。
生き方を変えたいだけなのに
自殺しようと
錯乱するのと
同じではないでしょうか。
心の中で象徴的に扱うべき
イメージを現実に移してしまうことを
行動化
(アクティング・アウト)と言います。
自殺を止めるのと同じく
とめなければ危険ですが
その意味に寄り添い
傾聴しなければ
行動療法に堕してしまいます。

『チャングム』第二十三話  PTSDも基本が大事

暴力でなく
料理で競います。
テーマはなんと
「白いごはん」
大勢の仲間が判定します。
幼児でも炊けますね。
小ざかしい人は
小ざかしい方法で
まあまあおいしくできましたが
純粋な人は
基本に忠実に
30年一緒に暮らし
一緒に食事してきた
仲間の好みで
(1つ釜でも場所により
硬さが違う)
より分けたのでした。
★傾聴
★基本
これが大事です。
これだけでいいんです。
小賢しいのが困るんです。