目黒区女児虐待死事件ですが
現代ビジネスによれば
立派な父親に憧れて娘を凄まじい「虐待死」に追い込んだようです。
スラリとした妻は理想的だったが
交友関係から知性と品格が不安になり
子どもが同じようになっては困るので
養育権を奪い
厳しいダイエットと学習を強要した。
超自我というと
理想をイメージされやすいですが
物事には陰陽あり
自我より低い理想もあります。
ばれなければ悪行も可
事件の場合の超自我は
高い理想でした。
虐待されて育ったトラウマを癒すのに
自分も同じようにならないようにしたり
そのつもりが
気づけば同じだったということも多い。
父親を変えようとしたりしないのは得策ですが
父親モデルがないまま
たたき台がない。
幻想に呑み込まれ突き動かされた状態で
例えば
母親の愛を知らないと
「グレートマザー」に支配される。
父親の愛を知らないと
「老賢者」の部分がおかしくなる。
理想的な家族をつくろうとして
理想的な妻と
理想的な子どもであれば
理想的な自分で
理想的な家族
悲劇が起きたようです。
学校でもこんな事件がありました。
いまでも
いじめなどない理想的な学校に見せるために
たくさんの子どもたちが犠牲になっています。
虐待PTSDの治療は
このくらいの幻想を
相手にすることなのかもしれません。
ヘルダーリンも
そういう幻想からは去りがたいと言っていたような…。