新暦1月3日は
天孫降臨を祝して
三種の神器をたずさえて
天上から地上へ
つまり
形而上学としての神事が
現実現象解釈としての象徴に
スライドしてきたということ
天皇が
宮中三殿において
賢所・皇霊殿・神殿
みずから主宰する
「元始祭」が行われる日です。
3を整え
一太極二陰陽
世界が
乾坤(天地)
新しく開けてゆきます。
物語も箱庭も
このお印が出て
自然治癒力が働き始めるのです。
おみくじにも作法があるそうです。
わかりやすいのは
「大吉」なのか「凶」なのかということで
一喜一憂させられがちですが
本来はなかったもので
江戸時代におみくじが大流行した際に
庶民にもわかりやすくするために
振られたものだそうです。
本来一番大事なのは
「お告げ」にあたる部分です。
神様のお告げは和歌で
仏様のお告げは漢詩で書かれる。
かつては
巫女さんやお坊さんが
読み解いてくれていたらしい。
たとえ話で書いてありますから
夢の解釈のように
自分の場合はどうかとあれこれ考えます。
考えてもわからないときは
声に出して読んでみると
言霊として
こころに響く言葉があるものなので
それを味わうとよいそうです。
そして
一番大事なことは
「ちょっと試しに引いてみる」ものではないということです。
本来は
自分でぎりぎりまで悩んだけど
どうにも決めがたいことがあるときに
お告げをくれる神さま仏さまを信頼し
全身全霊で神仏を招いてから
例えば
お経を3回読んで
333回真言を唱え
33回礼拝して
こころの準備を整えてから
引くものだったということです。
漫然と引いても
ポニョを連れた宗介が
こころもとない状態で
一度来たことがあるトンネルを通る前
やたらと「とまれ」と強調してあるのも同じ
覚悟して通る必要がある。
御利益が得られにくいのです。
昨日のモンテクリスト伯論同様
自力を尽くして他力を待つというのは
おみくじでも大事な態度らしいです。
巌窟王を思い出しました。
無実の罪で
監獄に送られ
長い年月を過ごした後
脱獄して
巨万の富を手にし
モンテ・クリスト伯爵を名乗って
自らを陥れた者たちの前に現れ
復讐する物語ですが
物事が反転しだしたのは
獄中の常に陽の当たらない土牢の奥で
無為の日々を過ごし
餓死自殺を図ったあとでした。
朦朧とした意識の中で
穴を掘る微かな音に気付き
自分も穴を掘って
隣の独房に投獄されていた神父と出会い
身の上話を聞いてもらい
自らの身に何が起こったのかを理解
復讐を決意し
無知無学でしたが
様々な学問をならい
とある島に隠された財宝の在り処も託され
病死した神父の遺体と入れ替わって
脱獄に成功したのです。
要するに
どうしようもない理不尽な絶望のなかで
さらに断食すると
感覚が研ぎ澄まされ
智恵と出会い
心身霊が豊かに成長し
救われた人のお話です。
美食家であった著者の
空想としても
補償作用
興味深いですね。
あけましておめでとうございます🎍
今年はネズミ年ですね。
干支は
動物で表現されますが
もとは
植物の発生から繁茂、伏蔵の輪廻を示したもので
「子」というのは
その最初で
「孳(しげ)る」という意味です。
新しい生命が種子の内部で萌し始める状態で
「混沌」としていますが
太極
季節では冬の中心ですから
🐗 🐭 🐄
一陽来復の陽始です。
冬の時代に
哲学的忍耐力を養いながら
努力してきた人たちの問題が
日に日に好転してゆくのを
運気が後押ししてくれます✨
『崖の上のポニョ』より
少年ジャンプ
自力をつくせば他力が働く