チャングムの誓い」カテゴリーアーカイブ

『チャングム』第五十二話 王自らのトラウマへの洞察

散策をしながら
リラックスさせ

心身相関について
理解できるようになった王に

チャングムは
自分の小さなころの
おてんばを話し
 ―ウサギを歩かせようとした。

笑わせながら
王はどうだったか訊きます。

王は打ち解けて話すうち

自分は
王になりたくて
なったのではない
うえで  
 ―これ案外多いです。
  なりたくてなった上での失敗は
  受け止め易いですから。

★廃妃を毒殺させることに
同意させられたり
 ―殺人ですからね。

★人を左遷失墜させられたり
してきたことを
思い出します。
 ―家族の運命も変化します。
  怨まれます。

生きるために必要な行為が
自らを痛めつけていたのですね。

★怨み
★怒り
★自責の念
★王の器でないこと
★王としての自覚不足
★操られているだけの存在

これらが一緒くたになった
巨大な【コンプレックス】
握りつぶしてきたことに

自分で気づくことができたのです。
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『チャングム』第五十二話 王の心病への処方

チャングムは

王がよく
拳を握り締めるのを
見逃しません。

眠れていないだろうなぁ』と
見抜き

「春の夜ですから
散策しましょう」と連れ出し

歩きながら
呼吸法を教えます。

王がその意図に気づいたころ
心身の解説
(全身の経絡のつながり)をしてから

★感情を押さえ込まず       ←抑圧しない
★信頼できる人に打ち明け
★無理に眠ろうとせず
★散策したり
★好きな絵を描いたり       ←表現療法
★枕元にリンゴを置いたり    ←アロマテラピー

そういうことをしてくださいと
お願いします。

ドラマのなかで
よく【七情鬱結】という言葉
出てました。

ストレスのことだそうです。

食事係にも
いろいろ指示していました。

薬は使っていません。
(戦後のものですから
 当然ですが)
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『チャングム』第五十二話 法則を超える

王はよく風邪をひくので
冬が寒いのは苦手ですが
チャングムは諭します。
 ―自分中心にものを考えると
  視野が狭くなりますね。
  未治療の古い
  PTSDの人の頑固によく
  見られます。
寒い冬は
風邪が流行するが
麦がよく育つし
続く春・夏・秋の疫病が少なくなる。
暖かい冬は
風邪の患者が少ないが
麦の生育が悪く
春以降疫病が流行する。
PTSD研究家翠雨の日記
だから
寒い冬には風邪対策をし
温かい冬のあとは
疫病対策をする。
自然の法則をつかんだ上で
先に先に
手をうつ姿勢が大事だと
教えます。
誤解されてますが
東洋思想で
自然をありのままに
受け入れる
というのは
こういうことです。
うつ病をだましだまし  ←自然に乗っ取られてる。
生きていくのとは    ←こころは死んでる。
違います。

『チャングム』第五十二話 王自らのトラウマへの洞察

散策をしながら
リラックスさせ
心身相関について
理解できるようになった王に
チャングムは
自分の小さなころの
おてんばを話し
 ―ウサギを歩かせようとした。
笑わせながら
王はどうだったか訊きます。
王は打ち解けて話すうち
自分は
王になりたくて
なったのではない
うえで  
 ―これ案外多いです。
  なりたくてなった上での失敗は
  受け止め易いですから。
★廃妃を毒殺させることに
同意させられたり
 ―殺人ですからね。
★人を左遷失墜させられたり
してきたことを
思い出します。
 ―家族の運命も変化します。
  怨まれます。
生きるために必要な行為が
自らを痛めつけていたのですね。
★怨み
★怒り
★自責の念
★王の器でないこと
★王としての自覚不足
★操られているだけの存在
これらが一緒くたになった
巨大な【コンプレックス】
握りつぶしてきたことに
自分で気づくことができたのです。

『チャングム』第五十二話 王の心病への処方

チャングムは
王がよく
拳を握り締めるのを
見逃しません。
眠れていないだろうなぁ』と
見抜き
「春の夜ですから
散策しましょう」と連れ出し
歩きながら
呼吸法を教えます。
王がその意図に気づいたころ
心身の解説
(全身の経絡のつながり)をしてから
★感情を押さえ込まず       ←抑圧しない
★信頼できる人に打ち明け
★無理に眠ろうとせず
★散策したり
★好きな絵を描いたり       ←表現療法
★枕元にリンゴを置いたり    ←アロマテラピー
そういうことをしてくださいと
お願いします。
ドラマのなかで
よく【七情鬱結】という言葉
出てました。
ストレスのことだそうです。
食事係にも
いろいろ指示していました。
薬は使っていません。
(戦後のものですから
 当然ですが)

『チャングム』第五十一話 病を耐え抜かせる

天然痘が不治の病であったころの
話です。

貧民街の子どもたちと
王女の子どもが
罹患しました。

$PTSD研究家翠雨の日記

象徴である宮中と民
【一即多 多即一】

不治の病を前にすれば
平等
です。

チャングムの見つけた
治療法の特徴は

【病を耐え抜かせる】方法でした。

 ―熱や発疹を抑えることなく
  自然な経過を辿らせます。

しかし
身体的苦痛はひどく
死への恐怖という
心理的苦痛も大変なものです。

チャングムは子どもたちを
付けながら
看病します。

ユングも
心理療法は患者にこころの強さと
哲学的忍耐力をつけさせること
だと
言いました。

PTSDは
現代の天然痘みたいなものでしょう。

究極的には
治療ではなく
看病
なのでしょう。
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『チャングム』第五十一話 病を耐え抜かせる

天然痘が不治の病であったころの
話です。
貧民街の子どもたちと
王女の子どもが
罹患しました。
$PTSD研究家翠雨の日記
象徴である宮中と民
【一即多 多即一】
不治の病を前にすれば
平等
です。
チャングムの見つけた
治療法の特徴は
【病を耐え抜かせる】方法でした。
 ―熱や発疹を抑えることなく
  自然な経過を辿らせます。
しかし
身体的苦痛はひどく
死への恐怖という
心理的苦痛も大変なものです。
チャングムは子どもたちを
付けながら
看病します。
ユングも
心理療法は患者にこころの強さと
哲学的忍耐力をつけさせること
だと
言いました。
PTSDは
現代の天然痘みたいなものでしょう。
究極的には
治療ではなく
看病
なのでしょう。

『チャングム』第五十話 三つ子のたましい百まで

幼い頃
チャングムは

仲良くなった
男の子たちと同じように
ウサギを捕まえ

寺子屋に行きました。

母は血相変えて
家に連れ帰り

足を鞭うちながら 
しかります。

「どうしていけないの?」

身分が低いから
女の子だからと
言われても納得いきません。

懲りないチャングムの足は
傷だらけです。
 
「そんなに勉強が好きかい?」と
訊く人には

夢見るような表情で
答えます。

「天っていう字は
どうして
ああいうふうに書くのか

日はどうしてあちらからのぼり
あちらにしずむのか

ウサギはどうして歩けないのか  ←凄い観察力ひらめき電球

不思議で
知りたくて…」

この疑問は
不思議であり ←思議のレヴェルを超えてる。
科学であり

チャングムの性格
運命でもあります。
 ―すべてが1つにまとまってます。

ウサギは跳ねることしか
できないんですね。
チャングムはいつも
何か閃いては走りだすクセがあり
指導教官に叱られてました。 ←走ってるとしか認識されない。
ウサギのように敏感です。

そして
天運の持ち主なのですね。

個人的なわがままや
自分勝手じゃなく
もっと大きな
自然や歴史の視座で
動かされている人間なのです。

父母も殺されそうになり
瀕死の状態から息を吹き返した
トラウマを抱え
身を隠して
生きていました。

チャングムもそれを
引き継いでいますが

集合的無意識は成長しますから
父母と同じように
トラウマをだましだまし
そこに適応するのではなく
昇華させる苦難の道を
選ばされているのです。

考えてそうしたのでは
ありません。

気がついたら
そうなっていたのです。

だから子どもの話は
おもしろいのです。
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『チャングム』第五十話 【背山臨水】は自己実現イメージ

唐突ですが
 ―いつものこと…

共通点は何でしょう?

PTSD研究家翠雨の日記

PTSD研究家翠雨の日記箱庭っぽいドキドキ

【背山臨水】
 ―四神相応の具現化です。
  哲学のイメージ化です。

野性の思考って言います。
なぞなぞを解くカギですが  ←子どもの公案
無意識のイメージ解読には
欠かせません。
 ―日常会話では伏せないとね。
  変人扱いされますよ。
  誰かみたいに…汗

チャングムを慕う役人が
ある場所をほめ
理由として
そう言ってました。

水(無意識)に対面し
こころが決まる(落ち着く)と
山を越えて行けるのでしょう。

このあと
チャングムは  ←実は逃げ出そうとした…
宮中に戻り   ←何度も太極に戻ります。
そこに嵐を呼び
また一回り成長するのです。

人を甘やかし
堕落させるイメージじゃなくて
(神と一体になる西洋理論なら
 自分で考えなくなるじゃないですか!)

勇気を与えるイメージみたいですねニコニコ
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『チャングム』第五十話 大変なことはありふれたこと

王は
自分の主治医に
チャングムを
選びます。

一番勇敢で
一番実力があり
一番無私なのですから

王の判断は正しいのですが
 ―陰謀うずまく宮中で
  命がけで判断してるのです。
  (PTSD克服にも
   命がけの判断が必須ですよひらめき電球

みな
常識や感情に
こころが支配されているので

女医だからという理由で
猛反対します。
 ―インドでもカーストで
  うるさい決まりがあります。
  
自分が正しさを貫き
自己実現しようとすると
周囲が混乱するので
怯むチャングムに

「一見大変そうでも
朝鮮の歴史をふりかえれば
こういうことは
幾度も繰り返されている」

そう言った人がいました。

たった一人だけです。
 ―それでいいんです。
  そういうものです。

【如人千尺懸崖上樹】
 ―危機状況にある人に
  「祖師西来意?」と訊く。

自分の抱える難問が
壮大な歴史のなかで
どんな意味をもつのか

$PTSD研究家翠雨の日記

父性原理ではなく母性原理に
身をおいて
とらえなおすことが
スタートです。
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