C.G,ユング」カテゴリーアーカイブ

ユングの知的発達の冒険⑥ 統合失調症誤診疑惑をもつ

当時の精神科医は
(現代でも叫び

患者さんが
言わざるをえないこと
には
関心を示さず

人格や個性などは
全く問題にせず

月並みな診断名を
つければ
お終いだった
そうです。

しかし
ユングは修行時代から
ヒステリーという症状と
その患者さんの夢

早くから興味をもつようになり、

分裂病と診断されていても
通常の抑うつ症状
であると
感じる事例が増えてゆき

その真偽を確かめるために

無鉄砲にも
(勇敢ドキドキですね)

他の精神科医が誰も聞こうとしない
患者さんの心理に注目し
傾聴し始めていました。
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ユングの知的発達の冒険⑤ 外見はアテにせず、妄想を傾聴する

外見はしばしば
あてにならない

とユングは言います。

17歳で精神病院に連れて行かれ
一年半過ごした女性は
幻聴を聞き
食物を拒み
全く無言

典型的な緊張病でした。

しかし
何週間もかけて
話すことに納得してもらうと

いわゆる妄想を話し始めます。
途中で話すことへの抵抗から
葛藤がおこり
気が狂ったような時期を経過しますが

最終的には
結婚し、子どもをもうけ
二度の世界大戦にも再発することは
ありませんでした。

原因は
日常語では語られなかったのですが
発病の二年前に起きた近親相姦事件
その後友達にののしられたことでした。

つまり
彼女は
統合失調症ではなく
近親相姦からPTSDとなり
世間では妄想だと片付けられるような
内容の話をすることで
こころの整理をし
治癒したのです。
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ユングの知的発達の冒険④ PTSD学習はあせらずに!

25歳で
フロイトの『夢解釈』を
読んだのですが

よく理解できず
途中で放棄しています。

体験を欠いていたからで

3年後には
臨床経験のほかに
心理学実験により
【抑圧】という神経症の
防衛機制に関心をもつようになっており

興味深く
すらすらと読めるように
なっていたそうです。

PTSDに罹患すると
自分で勉強する必要
が出てきますが
(ユングも勧めています)

若いとなかなか
理解しにくいことが
あるかもしれません。

そういうときは
無理せず

ユングのように
しばらく放置しておいて

時々
眺めてみることを
おすすめひらめき電球します。

エネルギーや
自信ややる気を
へんに消耗しないほうがいいし

やることは
他にいくらでも
あるでしょうから

ここは
『逃げている!』と
思わなくてよいのですニコニコ
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ユングの知的発達の冒険③ 分裂病的表現形態

ユングの研究は
非常にユニークで独創的なもの
ですが

精神科医になりたての頃
には

ピエール・ジャネの仕事と
フロイトの精神分析
影響を受けたと
書いています。

ピエール・ジャネは
心的水準なんて
ことを言う人ですが

勉強するエネルギーはないが
ゲームに集中することはできる

なんていうレヴェルの
心的水準をきちんと
おさえています。

うつ病や
統合失調症は
それより
グンと水準が下がったレヴェルで

ちゃんと区別してるんです。

今は一緒でしょ叫び

顔見ないで診断してる
とも言われるけど

多分顔見ても
区別がないのではないか
って専門家多いですよね。

フロイトの無意識の分析法に関しては
分裂病的表現形態
貴重な光を投げかけていることを
見出した」
と書いています。

はっきりは言わなかったけど
分裂病ではなく
心因反応だと
見抜いていたのではないかなぁ

と思うことがあります。
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ユングの知的発達の冒険② すべての病は心因反応である

ユングが
自分の目で目観察し

理解しようと努めるなかで

興味を集中していった
事例は

パラノイア
躁うつ病
心因性障害

でした。

学生の頃は
『なんで分裂病
(統合失調症)
じゃないのかなぁ』

って思ってましたが

今は興味深いです。

パラノイアとか
躁うつ病と
表記してますが

要するに
遺伝の不治の病ではなく

すべて
心因反応として
見ていたわけですからね。

ある意味凄いことですが

今後
これは常識になるべき
考え方だと思いませんか?
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ユングの知的発達の冒険① ユングの臨床態度

晩年のユングは

精神科医になったことで
自分は
知的発達の冒険に乗り出した」と
回想しています。

発作や不登校を起こすほどの
周囲との違和感は
彼を随分苦しめてきましたが

開き直ることなく
必死で戦ってきたおかげで
(精神科医としての態度を
身につけるための
基礎トレーニングに
なっていたのでしょう)

1つの才能としてひらめき電球
ポジティブなものに
開花したように
映ります。

精神病者と呼ばれる人たちについて

「病的である」と
「そういうものである」と
簡単に片付けられていたことに
とらわれず

自分の目で観察目
分類しようとしました。

当時も珍しかったでしょうし
現在もあまりお目にかからない
タイプですねニコニコ
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ユングの知的発達の冒険⑦ アウトサイダーの孤独

クラフト=エビング
という人物が
精神疾患を
人格のやまいと
とらえ
 ―当たり前のようですが
 当時は人格なんかに敬意を
 払う精神科医はいません―
その人格のやまいに対して
全人格をもって立ち向かう

と書いているのを
見つけたユングは
精神医学に深く魅了された
と言います。
「取り返しがつかないほど」
深くひきつけられた
と書いています。
しかし
内科の先生にそう話すと
深く失望され
子ども時代の【古傷】が蘇り
(疑問や発作に一人で耐えるなど孤独でした)
アウトサイダーである自分を
再び自覚しました

あきらめず猛進しました。
常識にとらわれず
どんどんそれを超えていくことは
素晴らしいことですが
恐ろしく孤独な作業でしょう。
西洋人ですが
禅僧みたいに
自覚を深めていくところがあり
私はユングのこういう性格については
凄いと尊敬しています音譜
ユング心理学を
日本人にあうように
さらに進化させれば
PTSD理解に役立つと
考えているのですが
現在の日本の専門家は
ユング以前
(ユングに失望した内科医レベル)
なのです叫び
PTSDを克服しようとする人もまた
とても孤独だと思います。

ユングの知的発達の冒険⑥ 統合失調症誤診疑惑をもつ

当時の精神科医は
(現代でも叫び
患者さんが
言わざるをえないこと
には
関心を示さず
人格や個性などは
全く問題にせず
月並みな診断名を
つければ
お終いだった
そうです。
しかし
ユングは修行時代から
ヒステリーという症状と
その患者さんの夢

早くから興味をもつようになり、
分裂病と診断されていても
通常の抑うつ症状
であると
感じる事例が増えてゆき
その真偽を確かめるために
無鉄砲にも
(勇敢ドキドキですね)
他の精神科医が誰も聞こうとしない
患者さんの心理に注目し
傾聴し始めていました。

ユングの知的発達の冒険⑤ 外見はアテにせず、妄想を傾聴する

外見はしばしば
あてにならない

とユングは言います。
17歳で精神病院に連れて行かれ
一年半過ごした女性は
幻聴を聞き
食物を拒み
全く無言
典型的な緊張病でした。
しかし
何週間もかけて
話すことに納得してもらうと
いわゆる妄想を話し始めます。
途中で話すことへの抵抗から
葛藤がおこり
気が狂ったような時期を経過しますが
最終的には
結婚し、子どもをもうけ
二度の世界大戦にも再発することは
ありませんでした。
原因は
日常語では語られなかったのですが
発病の二年前に起きた近親相姦事件
その後友達にののしられたことでした。
つまり
彼女は
統合失調症ではなく
近親相姦からPTSDとなり
世間では妄想だと片付けられるような
内容の話をすることで
こころの整理をし
治癒したのです。

ユングの知的発達の冒険④ PTSD学習はあせらずに!

25歳で
フロイトの『夢解釈』を
読んだのですが
よく理解できず
途中で放棄しています。
体験を欠いていたからで
3年後には
臨床経験のほかに
心理学実験により
【抑圧】という神経症の
防衛機制に関心をもつようになっており
興味深く
すらすらと読めるように
なっていたそうです。
PTSDに罹患すると
自分で勉強する必要
が出てきますが
(ユングも勧めています)
若いとなかなか
理解しにくいことが
あるかもしれません。
そういうときは
無理せず
ユングのように
しばらく放置しておいて
時々
眺めてみることを
おすすめひらめき電球します。
エネルギーや
自信ややる気を
へんに消耗しないほうがいいし
やることは
他にいくらでも
あるでしょうから
ここは
『逃げている!』と
思わなくてよいのですニコニコ