ダッハウ収容所で
ナチス軍が行っていた
残虐の行為を目の当たりにしたあと
ナチス軍自体を処刑することに関わったことが
トラウマになって
帰国後
連邦保安官になりますが
アルコール依存症を発症し
家族に向き合わなかったので
妻がこころを病んで
子どもを溺死させ
「自分を殺してほしい」と言います。
妻を殺害したあとは
現実をますます受け入れられなくなって
客観を主観に総入れ替え
妄想がひどくなり
別人格や
その妻を殺害した男の人格をでっちあげ
多重人格化
孤島の病院に入院させられますが
どこからも見放された患者ばかりで
ほとんどが犯罪者
重症患者のための病棟で
暴行を働いたので
ロボトミー手術の被験者の候補に挙がり
ロボトミー手術の過激派と
ロールプレイ治療の穏健派に分かれる病院
まずはロールプレイで様子を見ようということになりました。
保安官のつもりで
別人格
部下(主治医)と
病院で起きた事件の捜査にあたります。
夢に亡き妻が現れ
記憶を取り戻すうちに
フラッシュバックのような断片の意味が
だんだんはっきりしてきますが
頭痛がひどくなり
妄想に逃げないで頭で受け留め出したので
最後の最後に
「逃げて」
「知ってはいけない」と制止しされ始めたときに
超自我やアニマ的な存在なので
耐えられないと判断したのだろう。
精神科医役の看護師から
病院から命を狙われて逃亡中の立場なので
信用されやすい設定
トラウマの話を聞いて
トラウマの語源は「トラウム」で夢のことだとか
(教科書的にはギリシア語の「傷」)
モンスターを見るとか言っていた。
日本語では
夢は「寝目(いめ)」
入院に至った経緯や
もう保安官でなくなったこと等
すべてを受け入れます。
薬漬けにされているという妄想も解除
「どっちがいいんだろうな?
モンスターのまま生きるか
ここの2種では治らない。
善人として死ぬか」とつぶやいたあと
罰として手術を受け
モンスター人格を殺す。
ここを出ようと主治医に言うのは
第三の治療法をみつけに行こう!ということでしょうか。
しかし
50年以上経た
現在の精神科医療には
シャッターアイランドが
一患者の妄想ではなく
そのまま生きていて
これが一番のホラーですね。