人気絵本「はらぺこあおむし」をモチーフにした
毎日新聞の風刺画に対し
出版元である偕成社が
「猛省を求めたい」とする社長名義の文書を
サイト上に掲載したことが話題になっています。
流石は出版社で
著作権侵害等と無粋なことは主張しませんが
「表現の自由や風刺の重要性は理解しているが
納得いかなかった」
「センスのなさを露呈」という点について
「絵本の内容を深く考え
うまく表現してもらえればよかった」
考察してみたいと思います。
オリンピックを巡る議論は
コロナ騒動と並ぶ世界の関心ごとです。
公益性・公共性がある。
オリンピック賛歌は
テレビやネットニュースで充分すぎるくらいですが
反対意見はなかなか反映されません。
キーワードで弾かれるなか
(アカウント凍結される場合も)
諷刺画は優れた手法です。
東京五輪の開催をめぐる問題を皮肉るのに
「金銭的な利権への欲望を風刺するにはまったく不適当」
金銭的な利権を問題にすることはフツーのことで
偽TIMEのポスターのような問題もない。
(TIME誌による表現と勘違いされ拡散中)
IOCバッハ会長らを「あおむし」に模すことについては
どうでしょう?
はらぺこあおむしは
アメリカで1969年に初版が発行されたが
最初の絵本は日本でつくられ
偕成社がヒットさせたので特別な思いがあるのはわかる。
子どもたちには
パクパクと食べる様子がユーモラスで人気があるでしょうが
大人も子どもが楽しそうにしているのは嬉しいものです。
欲張りですよ。
生まれて1週間ぐらいで
認知行動療法も真っ青なくらい食欲増進して
「立てば這え 這えば歩けの親心」じゃないですが
生まれてすぐ這い
(人間以外の動物は個体発生と同時に歩きだす)
自分で食べ始めます。
一日目にリンゴ1つ🍎次の日は梨2つ🍐🍐
プラム3つ→🍓🍓🍓🍓🍓(自律訓練法のような数合わせ的休憩)
オレンジ5つ食べてもお腹がペコペコで…
チョコレートケーキ・アイスクリーム・ピクルス・チーズ
サラミ・ぺろぺろ🍭キャンディ・チェリーパイ・すいか🍉
調子に乗って手あたり次第の過食症状態で
(普通の赤ちゃんなら死んでしまいます)
お腹が痛くなって泣きました。
自分の意思ではなく
葉っぱ一枚にしてみるとおいしくて
はじめて味覚と食べる喜びを感じたのでした。
そのあとはさなぎになって
蛇や甲殻類同様必死に脱皮し
(脱皮しないと死んでしまいます)
美しい蝶に生まれ変わりました。
蘇るお話ですよ。
「満腹の末に美しい蝶に変身する結末をどのように考えられたのでしょうか」
満腹の末というのは誤読です。
「風刺は引用する作品全体の意味を理解したうえでこそ力をもつ」
「不勉強、センスの無さを露呈した」とのことですが
1969年と違い
現代は飽食の時代
生活習慣病が医療費を圧迫
絵本が教えてくれているのはこういう話ではないでしょうか。
オリンピックなるものは
はらぺこあおむしのようになれますか?という問いは
不適切でしょうか?
事実をまったく反映していない
日本人を貶める道具としての
記号のような慰安婦像のようなものこそ
批判されるべきなのに
ハラペコ青虫反対派は
そのことには沈黙しています。
いかがでしょう?