読売新聞に連載された
尾崎紅葉の代表作
「金色夜叉」の巻物仕立てになった
直筆原稿の一部が見つかったそうです。
許嫁だったのに
金持ちの男と結婚することになったと聞かされた
貧しい学生である 貫一が
怒りに震え
「来年の今月今夜
僕の涙で必ずこの月を曇らして見せる!」と叫び
下駄を履いた足で
許しを請うお宮さんを蹴ったというお話ですね。
今ならデートDVに該当すると思いますが
ストーカー化せず
行方をくらまし
復讐のために高利貸しになって成功したところは
まずますの「昇華の物語」です。
結婚がうまくいかず
後悔して許しを請うお宮さんを
長らく受けつけませんでしたが
手紙を開封するようにはなった時点で
物語は終わっているそうです。
劇場版では
セリフが縮小されていますが
原作では
「来年の今月今夜は
貫一は何処でこの月を見るのだか!
再来年の今月今夜……
十年後(のち)の今月今夜……
一生を通して僕は今月今夜を忘れん
忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ! 」
①記念日反応が起こること
②傷つきは一生続くこと
③自分はそれを忘れない決意であることを
名言しています。
「来年の今月今夜になつたならば
僕の涙で必ず月は曇らして見せるから
月が……月が……月が……曇つたらば
宮さん
貫一は何処かでお前を恨んで
今夜のやうに泣いてゐると思つてくれ」は
【投影】は相手には理解できないことを知った上で
相手に気持ちを表現出来ている点が
よいですね。
ちょっ呪詛的で
お宮さんは洗脳されてしまったかもしれないですが。
ミクちゃんも歌っていますよ。
私は『idiotic』の方がいいと思いますが。