日本の刑事裁判は
99.9%有罪となるそうですが
『イチケイのカラス』第2話でテーマとなったSBSは
SBSの原因をつくった人は傷害罪
ちょっと特殊で
無罪になることが多いのだそうです。
2014年以降16例
ドラマは
たまたま一審で有罪となった裁判も
差し戻し審で無罪とし
この問題をデフォルメ
なぜそうなるのかはさておき
わかりません。
世間では
裁判所でドラマのような丁寧な検証はできないが
世間でならできる。
世間がそうであれば
裁判所に無駄な案件がなだれ込むこともない。
SBS=乳児虐待と公式を覚えて
たとえ話であり
クスリを呑むしかない発達障害が増えていると
頭に刻むような受験勉強
脳死したような
思考停止
専門家たちが
人の運命を左右することが多いことを
風刺したものではないでしょうか。
SBSと診断された女の子が
それだけでお母さんは犯罪者と誤審された。
正常に成長して
何事もなかったかのように
母親と再会する様子をわざわざ示したのも
子どもはお母さんと認識しないかもしれず
(加えて無知な姑が悪い母親イメージをもたせている設定)
残酷な理不尽さが予想された。
(誤診でつくられた)脳病は治らないという
よくある思い込みについて
裁判官は『現象学的方法』の権化
常識を取り払い先入観を持たずに当事者を見る。
再考を促す意図を感じました。
法廷ドラマとしても面白いですが
理想の裁判官が型破りと映る現実
こころで感じ忖度していることを
ちょっとデフォルメして言語化
本当のことを言うと実に無神経となる職場
世間が人を裁く様子という構図としても
興味深く
よくできた作品だと思います。