『カラマーゾフの兄弟』は
解離小説の古典ですが
『源氏物語』の物の怪現象以上に
【ヒステリー】が出てくる。
風邪のようによくある病気で
原因も明記されている。
少年たちへの負の連鎖の実情を表現するなかに
主人公は
ある日、いじめを目撃し傷害事件にまきこまれるが
加害少年(いじめの被害者)を見つけ出し
家庭訪問しながら
いじめ問題を和解させる。
興味深い犬🐶が登場します。
その加害少年がPTSD死しそうなところに
PTSDの負の連鎖で
結果として肺を病んだものなので
少年は
「ぼくが病気なのは、あのとき犬を殺したからなんだ。
神さまが僕を罰しているしるしなんだ」と言い
主人公たちも
医学について
「鼻もちならない」「ペテン」と
痛烈に批判表現している。
別の少年が
加害少年が崇拝する年上の少年
― この年代の2歳は大きい。
この少年にも見棄てられたと
― この少年ももれなくトラウマを抱える生い立ち
絶望的になっていたところに登場
その原因となった犬を連れて現れ
トラウマで荒れたこころは
犬にピンを食べさせるまでになり
― 小動物虐待は凶悪犯罪者になる3点セットの1つ
犬が苦しむ様子を見て
― その後どこかで死亡したと思い込む。
罪悪感がトラウマになり
人をナイフで刺したり噛みついたりするようになった。
それでいじめられるようになった。
少年のこころが癒され穏やかになり
自分は犬を殺害していないし
犬は警戒する様子もなく
―こころに傷を負わせた風でもない。
トラウマ事件がなかったことに⁉
死を受け入れている(かのような)様子が描かれています。
ドストエフスキーは
猟犬の話なんかでも
父親殺しの犯人同様
わざと真実をあいまいにする。
死にゆく少年が見たのが
本当に同一の犬だったのかということですが
主人公だけが
― ほかの人は感動物語にしたい。
本当の話なら
犬を見つけ次第すぐに再会させず
完璧な芸を見せたいからと秘密の特訓などするか…と🤔
― 人を癒すことより心理学論文としての完成度をとる⁉
批判的に聴いている。
ちなみに主人公の兄もドストエフスキーも
イワン ~現実主義者のリアリスト
この犬が
パブロフの犬を意識したものではないかと
片目がつぶれ耳に亀裂が入っている。
― 条件づけによる認知の歪み・舌下腺手術の痕を連想
徹底的にしごかれ喜んで芸をするようになった。
― (同一犬の場合)死にそうな恐怖のあと条件づけられた。
思えてならないのです。
少年の父のあだ名は「ございます」
少年も父も反発していたが
少年の最期が近づき「ございます」人になった。
― 無言のうちに運命共同体として呑み込まれた。
条件づけられたこの犬は通称「ございます犬」
― PTSD野良患者はございます患者ではないかと…🤔
少年はこの現実に圧倒され
神と認めひれ伏して死んでいったのではないかという仮説
― ファウストや聖書の悪魔の話も1つのテーマ
多分ジブリの『君たちはどう生きるか』も
『カラマーゾフの兄弟』の連載が始まったのは
1879年で
パブロフの犬の実験が
古典的条件づけは行動療法の基本理論【学習】
発表された1903年に先行していますが
ドストエフスキーは
自らのてんかんもPTSDと知っているくらいですから
令和のネズミ心理学よりどれだけ先行⁉
というか
先行文献無視のひどさ⁉
そのくらいの知識と情報はあったかもしれないですね。
プーチンの国ですから。
ロシア正教国プーチンブルク⁉