
『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』は

『過保護のカホコ』とよく似ていますが
HSPの流行で
「繊細」な部分のよいところが強調されています。
世間では厄介な人として注目されがち


『高校教師』になりそびれたような実父の存在が
シンデレラにあるように物語はその後が重要
トラウマになっている母親は
素直に親の言うことを聞いていたら
大変なことになると学習
実父を反面教師にしたような父親と結婚して
上から目線で指示しても素直に従ってくれる相手を選んだ挙句
在宅になると邪魔者扱いし
お昼ご飯はつくらず
コンビニでカップ麺は体裁が悪いと責める身勝手さ
過去を封印しようとしますが
幼いヒロインのこころにひずみが出て
(抑圧された)モノの気持ちがわかるようになり
お花と会話するようになって
(人と本音で話すことは禁止されているので)
いじめられる。
なんとかほころびないようにさせますが
よい家庭のよい子のフリをさせる。
22歳の誕生日頃に
他の家族もだんだん母親に忖度できなくなり
本心を出すようになります。

母親は娘の性格をコミュニケーション障害ととらえ
娘のことを第一に考えサポートしてきたつもりで
家庭には原因がないハズなので先天的障害⁇
工場勤務させますが
仕分ける速度は並外れて速く
仕分けられたもののなかに不良品があるのを見つける始末で
「その子、ケガ――」と言いかけた言葉を飲み込む。
黙々と仕事をするのがしんどくなりますが
ここで疎まれていじめられ
やめる話はよく聞くけれども
おかしくないよと言ってくれたおじいちゃんに支えられ
元『高校教師』が急に同居で
母親の王国に新しい価値観が入る布置
やめると言ったときの反応に驚きながら
浮いていて嫌われていると思っていたが
人が気づかないことがわかる才能に関心を持ちつつ
(人知れず合わない入れ歯に悩んでいるのも優しく配慮)
近寄らないでオーラを尊重してくれていたと判明
花屋でバイトをしたいという気持ちに従い
母親は絶対無理と言うが
どのくらい元気なのか
どんなふうに飾ってほしいのか
どのお客さんのところに行きたいのか
花のきもちがわかる。
そこからだんだん自己実現してゆく物語です。
生け花ほどではないにしても
【~道】というものは全て陰陽五行説から
フラワーアレンジメントにもルールがあるようですが
早くも
斬新な才能を認められては
母親から調子に乗るなと釘をさされながら
ビギナーズラックと言う母と素直に喜ぼうよと言う祖父☯
苦手とされている人間関係も
自分から声をかけた。
意外に改善されているようです。
得意な部分を伸ばせば
そのなかで
苦手な部分も少しずつ改善される。